むかしむかし
OLYMPUS E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

UDXギャラリーから撮った秋葉原の風景。
仕事がらみで無く秋葉原に行ったのは、かなり久しぶりで、面白かった。
ヘタしたら何時間でも時間潰せる街だわ。
相当前の話であるが、私は数ヶ月の間だけ、秋葉原の電気屋で働いていたことがあった。
今のヨドバシのあたりだったかUDXギャラリーのあたりか忘れたけど、当時は秋葉原に、
青果市場があり、そこで働く人たちのための、やっちゃば、と呼ばれた食堂街があった。
あまり衛生的とは見えない場所だったけど、安くて一杯食べれて、安月給の私にはありがたかった。
再開発によって近代的なビル郡に変わってしまったこの場所に来て外を眺めると、
ちょっと感慨深いものがある。
某音響メーカー(もはやそんなジャンルのメーカーはマニアの中にしか存在しないが)に
就職した私は、販売実習で今は無き第一家電の路面店に行かされた。
そう、最初は行かされたという感覚だったんだけど、そのうち楽しくなってきて、最後は
もう終わっちゃうのかという感じで名残惜しかったなあ。
当時、販売店にいる店員の90%は、メーカと契約したプロの販売員であった。
まあ、時々、私みたいな素人も混じってるんだけど、メーカーの紐付きという点では同じ。
研修で来た私に対するプロの方々や店のプロパーの方々の対応は、当然のごとく、
居ても良いけど邪魔だけはすんなよ坊や、と素っ気無い。
学生時代、長いことバーテンのバイトを経験していた私は、接客業にはまったく抵抗無く、
一ヶ月もすると一端の電気屋の店員となっていた。プロの店員さんは、担当するメーカーの
製品を売ってナンボの給料をもらっているのだが、制服は同じで、お客さんは区別が付かない。
当然、別のメーカーの製品を買いに来たお客の接客もする事もあるわけなのだが、もし、
店に担当の店員がいた場合は、自分の担当の製品を勧めることはせずに素直に売ってあげて
貸しを作っておく。そうすれば、逆の場合も他の人が自分の担当製品を売ってくれる。
持ちつ持たれつの関係だ。ところが、もし、担当の店員が派遣されていないような場合は容赦ない。
このプロの方々にかかれば、お客さんが目当ての製品から自分が担当するメーカーの製品に
ほぼ100%ひっくり返してしまう。インターネットなんか無い時代だ、製品知識と巧みな話術に
勝てるお客さんは居ない。それは見事だった。
電気屋には自分の担当するメーカーが売っていないジャンルの製品も一杯ある。見かけ上、
自分も店の店員なので暇なときはカタログを読み製品の特徴を覚えた。
一度、結婚するので新居用に、というお客さんに全電化製品を見繕ってあげたけど、
あれは快感だった。自分の担当する製品は一台も買ってくれなかったけど。
研修期間も終わり、店を離れる時に、ちょっと小太りの経理担当のお姉さんが買ってきてくれた、
秋葉原デパートの袋に入ったマフラーを貰った。その野暮ったいデザインのマフラーをすること
は無かったけれど、いつまでも押入れの中に居座り、捨てられることは無かった。
そんな事を思い出しつつ、ヨドバシ側に出ると。。。

UDXギャラリーから撮った秋葉原の風景。
仕事がらみで無く秋葉原に行ったのは、かなり久しぶりで、面白かった。
ヘタしたら何時間でも時間潰せる街だわ。
相当前の話であるが、私は数ヶ月の間だけ、秋葉原の電気屋で働いていたことがあった。
今のヨドバシのあたりだったかUDXギャラリーのあたりか忘れたけど、当時は秋葉原に、
青果市場があり、そこで働く人たちのための、やっちゃば、と呼ばれた食堂街があった。
あまり衛生的とは見えない場所だったけど、安くて一杯食べれて、安月給の私にはありがたかった。
再開発によって近代的なビル郡に変わってしまったこの場所に来て外を眺めると、
ちょっと感慨深いものがある。
某音響メーカー(もはやそんなジャンルのメーカーはマニアの中にしか存在しないが)に
就職した私は、販売実習で今は無き第一家電の路面店に行かされた。
そう、最初は行かされたという感覚だったんだけど、そのうち楽しくなってきて、最後は
もう終わっちゃうのかという感じで名残惜しかったなあ。
当時、販売店にいる店員の90%は、メーカと契約したプロの販売員であった。
まあ、時々、私みたいな素人も混じってるんだけど、メーカーの紐付きという点では同じ。
研修で来た私に対するプロの方々や店のプロパーの方々の対応は、当然のごとく、
居ても良いけど邪魔だけはすんなよ坊や、と素っ気無い。
学生時代、長いことバーテンのバイトを経験していた私は、接客業にはまったく抵抗無く、
一ヶ月もすると一端の電気屋の店員となっていた。プロの店員さんは、担当するメーカーの
製品を売ってナンボの給料をもらっているのだが、制服は同じで、お客さんは区別が付かない。
当然、別のメーカーの製品を買いに来たお客の接客もする事もあるわけなのだが、もし、
店に担当の店員がいた場合は、自分の担当の製品を勧めることはせずに素直に売ってあげて
貸しを作っておく。そうすれば、逆の場合も他の人が自分の担当製品を売ってくれる。
持ちつ持たれつの関係だ。ところが、もし、担当の店員が派遣されていないような場合は容赦ない。
このプロの方々にかかれば、お客さんが目当ての製品から自分が担当するメーカーの製品に
ほぼ100%ひっくり返してしまう。インターネットなんか無い時代だ、製品知識と巧みな話術に
勝てるお客さんは居ない。それは見事だった。
電気屋には自分の担当するメーカーが売っていないジャンルの製品も一杯ある。見かけ上、
自分も店の店員なので暇なときはカタログを読み製品の特徴を覚えた。
一度、結婚するので新居用に、というお客さんに全電化製品を見繕ってあげたけど、
あれは快感だった。自分の担当する製品は一台も買ってくれなかったけど。
研修期間も終わり、店を離れる時に、ちょっと小太りの経理担当のお姉さんが買ってきてくれた、
秋葉原デパートの袋に入ったマフラーを貰った。その野暮ったいデザインのマフラーをすること
は無かったけれど、いつまでも押入れの中に居座り、捨てられることは無かった。
そんな事を思い出しつつ、ヨドバシ側に出ると。。。
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